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電子書籍ってWebのことか/「趣味は読書です」という凡庸なオヤジとして

Category: 出版について

2011.08.03

「電子書籍にするとぉ、いろ~んなことが、できるんですようぉ」みたいな言い方をする人がいるかどう
かは別にして、動画を貼れる、リンクへ飛ばせる、図版をいつでも更新できるし、誤字・脱字等の校正
が随時可能、文字のサイズを変更できる、等々。
自信たっぷりに、かつ、脳天気に、電子書籍を熱く語るそのひとの話を聞いているうちに、「それって、
ホームページじゃん」の一言で、そのプレゼンは、一気にトーンダウン。

書籍は電子化したら、要するに「情報とコンテンツのページビュー」ということ。
出版というのは英語ではパブリシティとかパブリッシュというのだから、「出版=情報をパブリックにす
ること」と、う~んと広げて考えれば、そういうことで、その媒体手段を紙に印刷して製本した場合を書
籍というんじゃなかったっけ?と素朴な疑問。

書籍屋さんを目指すのではなくて、出版人を志すなら、必ずしも書籍という形にこだわらなくても、「パ
ブリック・ビューイング」(ちょっと、別の意味だなこれは、こまった、何かよい言葉は無いかな)するだ
けの価値をもったコンテンツをどれだけ生み出せるかが、一番がんばりどころなんだと思う。

書店の棚に並ぶ書籍は、100年先も存在すると確信しているし、読書という行為は、やはり紙の本
を手にして読むことと決めておいたほうがいいと思う。
一日の終わりの夜更けに、ランプの灯の下で、心静かに読書し思索と想像力の世界に遊ぶという行
為は、まともな大人のやるべきことだし、「パブリック・ビューイング」という情報の喧騒世界とは、しっ
かり別のものとして大切にしたい。

2011.08.03 | リンク用URL